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はい。
この曲集も今日で最後となりました。
第20曲「小川の子守歌」です。
前回までは、失恋の悲しみから自殺を決意した若者でした。
おやすみ、おやすみ!
目を閉じて!
旅人よ、あなたは疲れ、家に帰って来ました。
誠実がここにはあります。
わたしのもとで横たわりなさい、
海が小川を飲み尽くすまで。
あなたを涼しく寝かせましょう、
柔らかい寝床の上で、
青い澄み切った小部屋の中で。
こちらへ、こちらへ、
揺れるものよ、
わたしのもとでこの子を揺らして眠らしておくれ。
狩りの角笛が
緑の森から鳴り響いたら
わたしはあなたの周りでざわめき、うなりを上げましょう。
覗き込まないで、
青い花々よ!
わたしのもとで眠る者の夢を重苦しくしてまうから。
去りなさい、去りなさい、
水車小屋の小橋から、
悪い娘よ、この子をおまえの影が起こさないように!
わたしに投げ込むのです、
おまえのハンカチをそっと、
わたしがこの子の眼をしっかりと覆えるように!
おやすみなさい、おやすみなさい!
すべてが目覚めるその時まで、
喜びから眠りについて、苦しみから眠りについて!
満月が昇り、
霧が晴れると、
上には空が、何て広々としてることでしょう!
前曲で「その川底に、冷たい安らぎが!」とあるのと、この詩の内容から、若者は川に身を投げたのだとわかります。
でも何故川に身を投げたのか・・・
やはり、小川はこの職人にとっては大切な友であり、そこに帰るという意味でもそうしたんではないでしょうか。
この詩は若者が亡くなった後の小川の歌ですが、ここには今まで若者を苦しめてきたもの・・・
狩人、彼女、緑、花から守ってあげるというなんとも優しい気持ちがあります。
今日でこの連作歌曲集「美しき水車小屋の娘」は終わりですが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
皆さんはこの「青春物語」にどんな感想を持ちましたか?
自分は、この詩集にはいろんな意味が含まれていると思います。
明日からはまた普通の日記になるんで、よろしくです(*´∀`*)