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力と光の波のように…
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はい。

今日は第15曲「嫉妬と誇り」です。
狩人が現れて、焦っていた若者でしたが、どうなったんでしょうか。




そんなに急いで、波立てて、激しくどこへ向かう、親しい小川よ?
怒り狂って、あの傲慢な狩人のヤツを追いかけるのか?
戻ってこい、戻ってこい、まずはおまえの水車小屋の娘を叱ってくれ
彼女の軽はずみで、気まぐれな、小さな浮気心を。
昨日彼女が扉の所に立っているのを見たかい?
彼女が首を長くして大通りの方を見ているのを?

猟師が上機嫌で家に帰る時には、
しつけのよい子は窓から頭を出したりしないものだろう。
行け、小川よ、彼女にそう告げてくれ。だけど言わないでくれ、
いいかい、一言も、僕の悲しげな表情のことは。
彼女に言ってくれ、彼はわたしの所で葦から笛を作って
子供たちに美しい舞と歌を吹いて見せてあげていると。





なんと、彼女が心変わりして狩人を好きになってしまったようです(´Д`)
でも、それでも平常心を保っているようにみせている若者・・・
必死に悲しみや怒りを抑えてます。
複雑ですね。。。

かわいそうな若者は、これからどうなるのでしょうか。

次回は第16曲「好きな色」です。

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はい。

今日は第14曲「狩人」です。
ここで新しい登場人物が出てきますが、こいつは一体何なんでしょうか。




狩人が水車の小川で何を探すというのか?
傲慢な狩人よ、自分の猟区に留まっていろ!
ここにはおまえが狩るような獣はいない、
ここにはただ僕のおとなしい小鹿がいるだけだ。
おまえもその優しい小鹿を見たいなら、
その銃を森の中に置いてこい、
吠える犬どもを家の中に置いてこい、
角笛をやかましく吹くのを止めろ、
あごのもじゃもじゃ髭を剃り落とせ、
そうしないと庭の小鹿が本当に怖がるんだ。

だがもっといいのは、おまえが森の中にに留まって、
この水車と水車職人をそっとしておいてくれることだ。
魚が緑の枝にとまって何になるんだ?
りすが青い池の中で何をするんだ?
だから傲慢な狩人よ、森の中に留まって、
三つの水車と僕だけにしておいてくれ。

そして僕の恋人に好かれようというのなら、
友よ、何が彼女の心を苦しめているか教えてやろう。
猪どもが、毎晩森からやってきて、
彼女のキャベツ畑に押し入っては
畑のあちこちを踏み荒し、掘り返すんだ。
その猪でも、撃っているがいい、狩人よ。




若者はこの狩人に大して激しく警告しています。
確かに狩人は場違いの所にいるわけですから。
当然嫌な予感しかしませんよね。

この後の展開は一体どうなるのでしょうか・・・。

次回は第15曲「嫉妬と誇り」です。




>>子供会会長
その色から好きな人を連想できるからね~(*´∀`*)
もっと好きな色になるよね!!

はい。

昨日は泊まりに行ってたんで、更新できませんでしたm(_ _)m
ということで、今日は2曲載せます。
第12曲「お休み」と、第13曲「リュートの緑のリボン」です。
前回は見事、若者は彼女の心を掴みました。



≪お休み≫
僕のリュートを壁にかけて、
それを緑のリボンで飾った。
僕はもう胸がいっぱいで歌えないし、
どうやってこの気持ちを詩に託せばいいか、わからない。
自分の憧れのうちの、最も熱い苦しみを
僕は戯れにつくった歌の中に込めてもみたし、
甘く細やかに訴えもしたように、
僕の悩みは小さくはないと思っていたものだ。
ああ、僕の幸せの重荷はなんと大きいんだろう、
地上のどんな音でも表現できないほどなのか?

さあいとしいリュートよ、この釘に掛かって休むがいい。
そよ風がおまえの弦をに吹きかけたり、
蜜蜂がその翼でおまえに触れたりしたら、
僕はおびえて、身を震わせるだろう!
リボンをいつまでも付けておくのは何故だろう?
リボンは時折弦のまわりでため息の音を立てる。
それは僕の愛の苦しみの余韻だろうか?
それとも新しい歌の前奏なのだろうか?




リュートは、中世からバロックにかけてヨーロッパで用いられた古楽器で、まぁ今で言うギターみたいな楽器です。
これは若者の喜びの気持ちをいっぱいに表現した詩です。
最後の方に出てきた「リボン」。
これは次の詩に関係してきます。



≪リュートの緑のリボン≫
「このきれいな緑のリボンはもったいないわね、
壁に掛かったままで色褪せてしまうなんて。
わたしは緑色が大好きなんだもの!」
そう、愛しい君は僕に言ったね、
さっそく僕はリボンを解いて君に贈ろう。
さあ、この緑を好いてやってくれ。

たとえ君の好きな人が白色でも、
緑にも価値はあるんだろう、
僕も緑色は大好きなんだ。
僕らの愛はいつも緑なんだし、
希望の未来は緑色に栄えているんだから、
それで僕らは緑色が大好きなんだ。

さあ、君の巻き毛に結んでおくれ、
気持ち良くこの緑のリボンを。
君は本当に緑が大好きなんだから。
そうすれば僕は何処で希望が芽生えるかわかり、
愛のそびえる場所も知ることができる。
そうして、僕はもっと緑色が好きになるんだ!




リュートにつけてあったリボンが、たまたま彼女の好きな緑色で、更にテンションが上がっている若者(*´∀`*)
緑の世界を創造し(笑)、もっと緑色=彼女が好きになる!!
幸福感に溢れてますね。
この幸せな時がずっと続けばいいですね。

次回は第14曲「狩人」です。
お楽しみに!

はい。

今日の曲に入る前に・・・。
この歌曲集を半分載せてきましたが、だいぶ話がわかってきたんじゃないかと思います。
そこで、更にこの曲集についての事を書きたいと思います。



この「美しき水車小屋の娘」は、別名「粉挽き歌曲」とも呼ばれています。

歴史的な事になりますが・・・
中世以来のドイツでは、手工業者は厳密な職階制の中に組み込まれていて、手に職をつけたいと思った若者は、まず親方に弟子入りし、数年間無給で働かなければなりませんでした。

何年か経って年季が明けると「職人」と呼ばれるようになって、今度は各地の親方の仕事場を旅して回り、さらに腕を磨くことが義務となります。
修業の旅の間にどこかの親方の元で試験を受けて、認められると同業組合に入り、晴れて一人前の「親方」となります。

その際、親方の娘と結婚しておけば、仕事場も譲り受ける事が出来るわけで、修業の旅は同時におかみさん捜しの旅でもありました。

この歌曲集で歌われているのは、このような同業組合の一つ、水車を用いて小麦粉を挽く若い職人の世界です。
水車を用いているからこそ、小川が仕事と切り離せず、小川をたどって水車小屋を捜し、小川を友として旅することになります。

なので、この歌曲集は「粉挽き歌曲」とも呼ばれているわけです。


振り返ってみると、第1曲「さすらい」では、実家ではなく、旅をしているときに見つけて修業をしていた親方さんの元を離れて、新たな親方の元へ弟子入りする為に旅立つ時の詩(うた)です。
そして第2曲「どこへ?」では、前述したように、小川をたどって水車小屋を捜している時の詩なのです。

こうして見つけた水車小屋で出会った親方さんの娘に恋をして、若者は悩みながらいろいろやっている、というのが今までの流れでした。




今日は第11曲「僕のもの!」です。
これはどういう意味なんでしょうか・・・。




小川よ、そのせせらぎの音を止めてくれ
水車よ、ゴウゴウと音を立てるのを止めてくれ!
森の陽気なすべての小鳥たちよ、
大きいのも小さいのも、おまえたちのさえずりを終わらせてくれ!
森の中でも
森の外でも
今日はただ一つの詩だけを鳴り響かせるのだ
「あの愛する水車小屋の娘は僕のものだ!」と。
僕のものだ!
春よ、これでおまえの花は全部なのか?
太陽よ、おまえはもっと明るく輝けないのか?
ああ!それなら僕は独りぼっちだ。
「僕のものだ」というこの幸せな言葉を抱いて、
広い世界で誰にも分かってもらえずにいなければならない!





今回は短い内容でしたが、これはどんな意味なのかわかりましたか?

そう、若者はついに彼女の心をつかみました!!
喜びの詩ですね。

前述したように、結婚までいければ仕事場もあるし、好きな人とラブラブ出来るので最高です(*´∀`*)w
さぁ、これからどうなるのでしょうか。。。

はい。

今日は第10曲「涙の雨」です。




僕たちは仲良く座っていた
涼しいはんの木の木陰に。
僕たちは仲良く眺めていた
下をせせらぎ流れる小川を。

月ももう昇って、
星たちもつられて出てきて、
そして仲良く眺めていた
銀色の水面を。

僕は月を見ず、
星たちも見なかった。
僕はただ君だけを見ていたんだ、
ただ君の瞳だけを。

そして清らかな小川の中の彼女が、
ウトウトと揺れ、また空を見上げるのを見ていた。
岸辺の青い花々も
彼女をまねるように、風に揺れ、空を見上げていた。

そして、小川の底に沈んで
天全体が輝いていた。
それは僕も一緒に
小川の底へと引きずり込もうとしているようだった。

雲と星の上では
小川が明るくサラサラと流れていて、
歌とせせらぎの音で呼んでいた、
「友よ、友よ、こっちにおいで」と。

その時僕の目から涙があふれ、
水面に波が立った。
彼女は言ったんだ。「雨が降ってきたわね。
さよなら、わたし家に帰るわ。」





これは、読んだ人の感じたままにしておきます。
あと覚えていてもらいたいのは、「友よ、友よ、こっちにおいで」と小川が呼びかけている部分です。
これは最後の方で繋がる重要なポイントです。






>>子供会会長
全部で20あるから、あと半分やね。
若者の恋は成就するのだろうか・・・。
 

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